中国の自動車銘柄は有望なのか?(2)

Qさんが中国の自動車銘柄に消極的な理由はよく分かりませんが、おそらく氏独特の目の付けどころとして、自動車の完成車メーカーは御めがねにかなわないのでしょう。

他にもっと妙味ある銘柄があるということかもしれません。

バフェット氏が投資したBYDはどうでしょうか。

これもよく分かりませんが、バフェット氏は市場そのものの成長よりも個別企業の潜在的な成長力にその価値を見出す投資家のはずです。

なので、中国の数少ない民間の自動車メーカーで、いち早く電気自動車への開発を手がけた、いわばベンチャー的な企業にその価値を見出したのかもしれません。

まあ、理由はどうであれ一流投資家の真似をすれば投資で成功するわけではありませんから、どう分析し、どう判断するかは自分で考えなければなりません。

中国の自動車市場に詳しくない私がいうのもなんですが、中国の自動車市場は上海汽車、第一汽車、東風汽車などの中国メーカーがVW、トヨタ、日産、本田、現代等の外資と合弁会社を作り製造販売しています。

シェアトップの企業でも5%程度でありますが、上海汽車、第一汽車、東風汽車などの中国大手メーカーは複数の外資と合弁会社を作っていますから、グループのシェアで言うと大手はそれなりのシェアを占めています。

まだかなりの数の自動車メーカーが存在しているようですが、いくら中国でも自動車産業は規模による利益が優先される産業なので、政府が数社の大企業に再編を進めてくる可能性が高いと思われます。

寡占化は始まっていますがまだまだ途中であるということでしょうか。

そう考えますと、自動車の販売台数は3倍程度にしか伸びないとしても、シェアを拡大することにより、主要な自動車メーカーは販売台数を5倍、10倍にできるかもしれません。

いずれにしても、上海汽車、第一汽車、東風汽車の3社は上場しておらず株式投資することができません。

投資するとしたら中国の民間自動車メーカーであるBYD,吉利、奇端といったところでしょうか。

これらのメーカーの販売台数はまだ40万台~60万台です。最終的に生き残るとすれば販売台数は10倍以上になる可能性があります。というより10倍くらいにならなければ自動車業界では生き残れないでしょう。

外資を規制しているといっても自動車産業は規模の世界ですから、販売台数を大幅に増やしそれなりのシェアをとらなければ、生き残ることは難しいと思われます。

中国の自動車市場は半ガラパコス市場のような状態ですが、中国の巨大な市場規模を背景に一定のシェアを握れば、グローバル競争に打って出る基礎も固まります。

特にリチウムイオン電池で優位性を持ち電気自動車の開発に先行しているBYDは可能性があります。

今年に入り中国の自動車販売の伸び悩みとシェア低下の両方で落ち込んでいるBYDですが、企業独自の技術、マーケティング能力、製造ノウハウ、経営陣の能力などをきちんと評価できるのであれば、投資妙味ありと考えています。

勿論、買う場合の株価は徹底的に吟味しなければなりません。


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