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中国株(雑感53)

目先にとらわれてはいけないと思いつつ、どうしても日々の株価の騰落に神経を使ってしまう毎日です。

バフェット氏などは日々の株価も見ていないと思われますが、私はそこまでの境地には現在のレベルではなれません。

よって、日々の株価もチェックしますし、その上でファンダメンタルズの変化による中長期的な趨勢に自分のベクトルを合わせなければならないので、精神的に少々大変だったりします。

ブログの内容も日々の株価を気にしながら、本質的にはファンダメンタルズを重視している関係上、結構支離滅裂になっているのかもしれません。その場合はご容赦ください。

ところで、中国の医薬品市場が2010年度において約3.3兆円になっているらしいです。そしてそれが2015年度には10兆円程度にまで成長する予測であるとか。

この数値は米国の調査会社IMSヘルスによるものですが、医薬品市場の規模は調査機関により異なります。統計や集計の方法によりこういった数値は異なることになりますので、一概にどこが正しくてどこが間違っているというものではありません。

ただ、どの統計数値を用いるかにより、市場アナリスト、企業アナリスト等のレポートは異なる内容になるかもしれませんので、利用にあたっては注意が必要です。

IMSはかなり有名な調査会社なので、とりあえずこの数値を利用してみますと、医薬品市場の10兆円というのは日本とほぼ同じ水準です。

つまり4年後くらいに医薬品市場の合計が日本と同じになるということです。中国の人口は日本の10倍ですから、そこからさらに10倍になる可能性があります。合計すると30倍になる可能性を秘めた成長市場ということでしょうか。

現実的にはその間に物価上昇や為替変動(人民元の上昇)といったマクロ環境の変化があるはずですから、単純に市場規模総額が30倍となる話ではないでしょうが、そういったマクロ環境の変化も含めて、外国人(日本人)投資家は30倍の成長市場を目前に控えているということになります。

ところで、中国において人口は10倍なのに医薬品市場規模がまだ日本の3分の1ということであれば、一人あたりの医薬品消費は30分の1ということになります。

医薬品消費量が単純に30分の1ということではなく、医薬品価格が30分の1ということでもないと思われます。

中間層は既にそれなりの水準に医薬品を消費しているのに対し、低所得・貧困層はまだ満足に医薬品を処方できていないような状況が想像されます。

こういったマクロ的統計はその見方がなかなか難しいのですが、中国の医薬品市場が将来的に相当な伸びしろがあるのはほぼ明らかではないでしょうか。

中国において今後中間層が増加して全体的に国民所得が増加してくれば、医薬品の消費量はどんどん増加し、政府も国民生活を豊かにするという意味でその方向を向いているのは間違いありません。

ただ、具体的な政策となりますと、薬価抑制といった医薬品メーカーにとって負の側面も出てくるわけですが。

中国経済は短期的には減速感があるかもしれませんが、方向性は経済成長、国民所得向上のレールの上にあることはほぼ間違いがないと思われます。そして具体的には国民生活が質・量ともに向上し、内需が拡大し消費関連が大きく伸びることになるでしょう。

その中で医薬品市場はかなり中核となりえるのではないでしょうか。

個人的には、中長期に向けて医薬品メーカーの株を保有しておきたいという考えは引き続き同じでありますし、羅欣薬業(8058)は所有株数こそ減らしましたが、いまだ注目銘柄の一つであることに変わりはありません。
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