スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

モバイル検索対応の遅れが問題

奇虎360の検索エンジンシェアは25%を超え、この1年で10%程度のシェアを百度から奪ったと推測されますが、盲点はあります。

一説に言われているのが、モバイル対応の遅れです。

モバイル検索の機能が百度に劣っており、よく聞くのは、スターバックスをモバイルで検索した場合、百度の検索だと近くの店舗の地図、電話番号が出てくるのに、奇虎360では定性的情報しか出てこないという話です。

個人的にはこの手の技術的なノウハウに関しては、開発費さえかければ何とでもなると思っています。資金的にも奇虎360は現預金で1000億円程度保有しており、これは2013年度の同社の研究開発費の4倍程度に当たります。

百度ほど資金は潤沢でないものの、充分だと考えられます。

しかし、PC検索ではセキュリティーという強みを発揮して、ポータルサイトの位置づけとしてブラウザという要点を抑えたことが、戦略上大変評価できるのですが、モバイルではそれがありません。

セキュリティソフトはスマホでもかなりのユーザー数(決算書では4.67億人と記載)を誇り、スマホユーザーの70%を占めているとされます。

しかし、モバイルにおけるブラウザのシェアでは全くその姿を見せず、検索エンジンでも姿を見せていないような状況です。

しかし、スマホの普及スピードが速く、そのためPCからスマホへの急速な移行が世間では予想されていますが、モバイル検索は収入面ではまだまだPCと比べ市場として立ち上がっていないということも推測されます。

ただ、そう考えていたら百度の2013年度の業績が発表されました。売上は6000億円程度だったのですが、そのうち20%程度がモバイル検索によるものだという分析がされています。

そうすると百度だけでモバイル検索市場は1200億円程度既にあると計算され、やはりPC検索を駆逐する勢いと判断されます。


そうすると、奇虎360はPCでシェアを奪っていても、モバイルで出遅れていることが致命的になる可能性も否定できず判断は難しいことになってきます。

検索エンジンの技術的なことは大きな問題ではないと考えますが、モバイルの成長性を甘く見ていたとか、モバイル攻略の戦略性に欠けていたとすれば、変化の激しいIT業界では致命的ではないかという危惧が浮上します。

結局のところは、推測に頼らざるを得ないのですが、モバイル検索に関しては、ブラウザではなく、検索エンジンの機能、知名度による他ないのではないでしょうか。

知名度はPCで検索エンジンのシェアを高めていけば、大丈夫のような気がします。

いずれにしろ、モバイル検索で今後も勢いをつけることができないとすれば、奇虎360のモバイル戦略に疑問符がつきます。

しかしこれは検索市場に限った話で、別の見方をすれば奇虎360のモバイル戦略は的を得ているという見方もできます。


にほんブログ村 株ブログ 中国株へ
にほんブログ村


スポンサーサイト

中国検索エンジンの話(続き)

中国IT株はテクニカル的にはとりあえず調整に入った模様です。

テクニカル的には米国IT株との連動も無視できないような状況なので、奇虎360に関しても2014年第1四半期の業績発表がされて、成長が裏づけされていかないと、株価の上昇は難しいのではないかと思います。

どちらにしろファンダメンタルズをよく見ていかないとなりません。

今回は前回に続き中国検索エンジン市場の話です。

中国において検索エンジンのマクロ市場規模を使うと数値の整合性がとりにくいので、こういった見方をしてみましょう。

百度の売上を6000億円とします。そのシェアが58.7%に対し、奇虎360は25.4%です。(第(4四半期平均では22.2%です。)よってシェアの配分レベルで広告主が広告費を拠出するとしますと、6000億円×25.4%/58.7%=2596億円となります。

奇虎360の足元の広告収入の年換算570億円の4.5倍の水準です。つまり広告主が奇虎360の実力を認め、広告費の配分を正常にするだけで、これだけの効果が発生することになります。シェアに応じた収入を期待するだけで売上4.5倍ということですから、奇虎360の潜在力を侮ることはできません。

百度の売上をすべて広告とし、奇虎360の広告部門の売上と比較しているので、この試算は大雑把なものですが、奇虎360すべての売上を対象にしても、約3倍の潜在力があるということになります。

また1年で10%のシェアを伸ばし既に25%ものシェアを獲得した奇虎360の実力を広告主が軽視するとは思えません。その上、足元でも月単位でシェアを伸ばしている状態です。

まだまだシェアを百度から奪っていく勢いは期待できます。百度がこのまま指を加えて見ているとも思えませんが、この1年では結果そうなっています。百度が決定的なシェア防止対策をとらなければ、このトレンドは止まらない可能性があるのです。

こういった市場シェアをめぐる戦いでは、急速に追いあげる新興勢力のほうが、守りに入っている旧勢力より、いろいろな意味で有利です。この戦いの行方は分かりませんが、しばらく、奇虎360のシェア拡大、百度のシェア縮小という現象が続くのではないでしょうか。

また利益率の格差も縮小するのではないかと思います。百度の利益率は34%程度あります。奇虎360はまだ23%程度です。

この差は上記の売上の問題、開発費の先行負担、そして規模の経済等の理由があるでしょうから、売上増加に伴い利益率も格段に上昇する可能性があります。

まとめると次のようになります。

中国の広告市場はまだ成長途上。その中でもネット広告は相当なスピードで成長する可能性が大きい。そのネット広告市場で、これもかなりのスピードで百度からシェアを奪ってシェアを拡大している。そしてそのシェアに応じた売上を獲得するだけで4.5倍にもなる。さらに利益率はまだ10%以上上昇させる潜在力がある。

ということになります。

しかもこれは部門の一つである広告部門に限った話です。


にほんブログ村 株ブログ 中国株へ
にほんブログ村


中国検索エンジンシェアの盲点

中国IT株は乱高下に入ってしまいました。

テクニカル的にはしばらくどうしようもないものと思われます。いずれにしろこのような時は、ファンダメンタルズをしっかり見据えて相場に惑わされないようにする必要があります。

さて、マクロ経済や業界の統計数理など、統計に関する数値は整合性が合わないことがよくあります。

特に中国では足元で市場が急成長するため、昨年の統計を使うだけで大きな誤差が生じますし、また為替レートも人民元がかなり上昇しましたので、人民元で表示するのか、円なのかドルなのかによって大きな差異も生じます。

難しいところですが、いずれにしろ大雑把な話なので、概略を摑んでおきましょう。

中国の検索エンジンの市場規模を6500億円程度とします。

奇虎は足元の数値だと広告収入が2013年第4四半期で142億円程度ですから年間算で570億円程度となります。

第4四半期の平均でも検索エンジンシェアは22%はあったでしょうから、6500億円×22%=1430億円となり、奇虎360の広告売上収入が随分少ないことが分かります。

百度で言えばおそらく年間で売上は6000億円程度。シェアを61%で計算すると6500億円×61%=3965億円、残りは検索エンジン以外の収入となるでしょうが、いずれにしろ百度に比べて奇虎360の売上がそのシェアに比べて低すぎることが分かります。

この理由を推測すると、今まで百度の独占上だったネット広告市場ですから、広告主も奇虎360を重視していなかったと推測されます。

つまり、シェアが奇虎360が1に対して百度が3なら、広告主の広告費の配分も1対3にすれば計算は合うのですが、奇虎360もアクセスシェアがあまりにも急上昇したのでその対応が追いついていなのでしょう。単価も百度より低いと推測されます。

しかしここに来て2014年3月の奇虎360が25.4%のシェアに対し、百度が58.7%ですから、広告主は奇虎360を無視できなくなってきます。広告費の配分もアクセスシェアに応じた配分、あるいは奇虎360に勢いがある点を考慮に入れ、より配分を増やすかもしれません。


にほんブログ村 株ブログ 中国株へ
にほんブログ村


中国ネット広告の成長性

中国の検索エンジン市場はまだまだ成長することが予測されます。

2013年で6500億円程度です。足元では成長鈍化という統計もでていますが、全体としてまだこんなレベルですまないと思われます。

日本でも広告市場は成熟していますが、ネット広告は伸びています。検索エンジンそのものというよりターゲティング広告、運用型広告等全般と言うのでしょうか、いずれにしろ既存媒体からシェアを奪う勢いは、ネットに関しては秘めています。

中国ではおそらく広告市場自体がまだ成長途上ですから、その上でさらにネット広告のシェアが高まるという加速度的な伸びが予想されます。

ざっと書きますと、日本の広告市場は6兆円程度でネット広告はその媒体費で1割を少し超える水準です。

中国の広告市場は、統計が少しとりずらいのですが、おそらく日本と同水準まできていると思われます。しかしネット広告の比重は日本より高いようです。

つまり以前にも書いたように、「新興国は一足飛びに成長する。」です。中国で起こっているスマホの急速な普及や、ネット広告の比重というのは、先進国日本より先に起こっていて、おそらく近い将来日本も後追いでそうなるだろうということなのです。

結果として中国のネット広告はまだまだ成長する可能性を秘めていることが予想されます。そういった市場で寡占することが可能な企業には当然成長可能性が高いということです。

百度がこれだけシェアを落としていても、売上を伸ばすことができ、その結果株価を維持できるのも、こういった市場の成長という追い風があることが要因の一つと考えられます。

ではどの程度市場が成長し、奇虎360の売上は伸びるのでしょうか。

ここに一つ計算上の疑問が生じてきます。


にほんブログ村 株ブログ 中国株へ
にほんブログ村


プロフィール

investerK

Author:investerK
---------------------------

<株式投資理論>  

---------------------------

<中国株>  

---------------------------

<日本株他>  

---------------------------

<資産を築くために>  

---------------------------

<マクロ経済>  

---------------------------

<不動産投資>  

---------------------------


ツイッターはこちら
 

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。