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奇虎360(13)

現在の可能性で言いますと、奇虎360は少なくとも中国のIT業界において、極めて戦略的な要を押さえつつある企業と思われます。あるいは既に押さえた企業であるかもしれません。

ネット広告市場におけるポータルサイトのポジション、そしてネットゲーム市場におけるプラットフォームのポジションを押さえたということであり、またこの2つの要は相乗効果ももたらします。

ポータルサイトとして奇虎360を訪れたユーザーがそのままプラットフォームに進み、奇虎360でネットの用事がすべて完結するといった具合です。

いずれにしろ、テンセント牙城のネットゲーム市場、百度牙城のネット広告市場で十分闘っていけるだけの基盤を整えたと見ています。

両市場の規模は十分にあり、今後もまだまだ拡大していく傾向にあると見られることは既に記述したとおりです。

投資する上で焦点となるのは株価です。

少し正確なデータが不足しておりますが、現在の株価で時価総額1兆円程度だと見られます。

昨年度の利益が40億円程度ですから、PERは250倍ということになり、PER的数値で見る限り買えません。

ただし今年の利益が100億円と予想されれば、予想PERは100倍です。まだまだ割高ですが、来年度に200億円になるなら予想PERは50倍程度まで低下します。

要するに絵に描いた餅なのですが、PER的判断はその程度の意味しかもっていないということです。

現在の奇虎360の勢いだと利益水準が100億円、200億円というレベルに達するにはさほど時間を要しないという推測もあります。

この勢いをどこで判断するかが問題となります。第二四半期の実績はかなりの数値が出ておりましたが、この勢いが続くかが重要となってくるところです。

このあたりは当然のごとく推測できません。個人的にはアンドロイドマーケットのプラットフォームのシェアが40%になったという事実をもとにその勢いを推測しているにすぎません。

ただこの勢いが本物であれば、百度やテンセントのレベルの中国IT企業となる可能性があり、その場合は時価総額3兆円~5兆円というのはおかしな水準ではありません。

今後さらに5倍になるのかといえばそう簡単ではないと思いますが、見方、考え方の角度を変えただけで、この水準は視野に入ってきます。

現在の株価水準は決して高すぎるという単純な話ではなく、慌てて売る水準ではないと判断しています。





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奇虎360(12)

ゲームソフトビジネスは開発費という先行投資的固定費をいかに回収するかという収益構造をもちます。つまり、開発費を超える売上を実現したところで、それ以上は利益となる構造です。ネット配信の時代になって尚更その特色が強く反映されるようになりました。

厳密には課金タイプのゲームにはシステム運用の費用を要したり、私の知らないこともたくさん存在しますが、基本的な収益構造の概念は、極めて変動費率が低い、固定費と売上線で表されます。

ゲームソフトメーカーはその収益体質として、ヒット商品がでれば損益分岐点を大きく上回るところで大きな利益率を確保しますので、そのタイミングで見れば極めて収益性の高いビジネスを営んでいるかのように見えます。

最近の例で言えば、パズドラが大ヒットしたガンホーがこれに相当します。

しかし、この収益モデルでは常にヒット作品を開発する必要があり、それができなければ損益分岐点を下回るという、ハイリスク・ハイリターン型のビジネスとなります。

個人的には私はこのようなハイリスク・ハイリターン型の銘柄は投資対象として好みません。早いタイミングで見つけ出すことができれば面白いのでしょうが、少なくとも2兆円近くまで時価総額が膨らんだガンホーのような銘柄はかなりリスクが高いのではないでしょうか。

今、ガンホーの話はあまり関係ありませんが、このタイプの銘柄を狙うのならそれなりの割り切り(投機的な割り切り)が必要だと思います。

さて、私が好むのは自らリスクを背負ってゲームなりアプリを開発する企業ではなく、プラットフォームを握る企業です。

プラットフォームは一種の口銭ビジネスであり、リスクが低く収益性の高いビジネスです。

誤解を恐れずに言いますと、ゲーム等のコンテンツの開発リスクはそれぞれの開発者がとり、プラットフォーム事業者はその果実だけを確実に確保するという仕組みです。楽天のようなビジネス、あるいはフランチャイズビジネスと似ている部分があります。

最初にそれなりの規模の先行投資負担が必要で、勿論プラットフォームを築けなければビジネスは失敗となりますが、一旦強い基盤をもつプラットフォームを創りシェアを握ってしまえば、その後はかなり収益性の高いビジネスとなりえます。

ネットでは空間的な制約がありませんので、その可能性は無限大とは言えないまでも相当な広がりを持つことができ、さらにその分野(この場合はゲーム等のコンテンツ)が成長セクターであれば、なおさら、大きな可能性があります。

奇虎360は自らはプラットフォーム事業者として専念し、ゲーム等のコンテンツは開発しないと公言しています。

これは極めてビジネスセンスの高い経営者が存在することを意味しています。

ちなみにGoogleやアップルではプラットフォーム事業者としての口銭は30%だそうです。
最近の情報ですと奇虎360も30%程度の模様です。

中国におけるGoogleやアップルになりうる可能性が決して低くないと思われます。








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奇虎360(11)

通常、アンドロイドはGoogleのOSなので、アンドロイド端末にはGoogle play(以前のアンドロイドマーケット)が搭載されており、これがプラットフォームになるはずです。IphoneではこれがAppstoreになるわけです。

ただ、中国ではGoogleが部分的にしか機能できない状況が特殊事情としてありますので、Google play(以前のアンドロイドマーケット)が基本的に存在しません。よって、さまざまなプラットフォーマーが現れて競争するようになった模様です。

OSはアンドロイドなので、プラットフォームはアンドロイド上でアプリが動くようにその間をつなぐプログラムのような位置づけでしょうか。専門的なことは分かりませんが、中国におけるスマホはアンドロイドが主流であり、そのプラットフォームが軸になっているようです。

奇虎360はこのアンドロイドマーケットで最大のシェアを握っているようです。つまり最大のプラットフォーマーということです。

シェアにして40%、アクティブユーザー数が2億5千万人、登録アプリが20万以上ということになっているそうです。

アンドロイドマーケットは2年くらい前はまだまだ群雄割拠の様相を呈していましたから、わずか2年の間で一気にシェアをとり最大のプラットフォーマーに踊りでたということになります。

プラットフォーム上のユーザー数とアプリ開発者の関係は正の相関関係にあると書きましたが、理屈から言えば、ユーザーを引き込むためにアプリの充実が先に必要となるでしょうから、アプリ開発者の囲い込み戦略が功を奏したのでしょう。

2年程前に、奇虎360がプラットフォームの参入にあたり、アプリ開発者に提示したことに次の4つがあります。
1:協力パートナー者へのAPI接続費用を無料とし、無料で広告宣伝を行う。
2:オンラインゲームの収益分配の割合を一番高くする(競合他社より)。
3:一億元(約12億円)の開発者奨励基金を用意し、開発者の奨励に使用する。
4:十億元(約120億円)の基金を用意し、新規事業会社への投資を積極的に行う。
この条件を見る限り、プラットフォームを握るにあたり、アプリ開発者を囲い込むことがいかに重要であるかを認識していたかが分かります。

2年経過してこの結果が現れたことを証明するのが最近のデータであるプラットフォーマーとして40%のシェアということではないでしょうか。

プラットフォーム上のアプリが充実すればユーザーが増える、ユーザーが増えればアプリ開発者はさらに奇虎360のプラットフォームを優先する、そしてさらにユーザーが増えるという好循環を築きあげてしまった感があります。

奇虎360は当初からこの結果を導くために、戦略的に展開してきた可能性が強いと思われます。




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奇虎360(10)

プラットフォームという概念があります。

インターネットの広告市場の話をしたときは、ポータルサイトという概念でした。

ネットゲーム市場、あるいはアプリ市場という話をするときは、このプラットフォームという概念が重要です。

ポータルサイトとプラットフォーム。私が考えるに、この2つはIT企業にとって非常に重要な戦略上の要となります。

ポータルサイトは以前書きましたので、プラットフォームについて書きます。

プラットフォームといえば、広義にはさまざまな意味を持ちますが、ネット業界で言えばGoogle play(アンドロイドマーケット)、App Store、日本の例で分かりやすいところでは
楽天や昔のNTTドコモのi-mode、DeNAやグリーもゲーム関係のプラットフォームとなります。

それぞれ異なった機能を持ちますので、ひとくくりにはできませんが、ある共通化された土壌でさまざまな店やアプリが提供される場のようなものです。

ネット上では、プラットフォームでゲームを含めたアプリが提供されます。ユーザーはこのプラットフォーム上で購入したり、決済したりします。つまり、ユーザー側から見ればポータルサイトと似た性格を持っており、要するにユーザーがその商品(アプリ)に接する場所ということになります。ショッピングモール的な性格も持つことになります。

逆にアプリ等の提供側からみれば、プラットフォームはアプリ開発の土台であり、そのプラットフォームの機能を利用することができ、またユーザーに対してショッピングモール的な性格も持つことになるわけです。

簡単には言えませんが、ユーザーとアプリ開発側の両方にその機能を提供する存在であり、ユーザー数が増加すればアプリ開発者の誘致につながり、アプリ数が増加すればさらにユーザー数が増えるという経済的原則は存在します。

プラットフォームの開放の仕方、アプリ開発者の誘致戦略などさまざまな観点がありますが、基本的にはこのプラットフォームを抑えてしまえば、ビジネスとして相当な超過利潤を生むことは間違いありません。

スマホ業界で先行したGoogle play(アンドロイドマーケット)、App Storeを見れば、それは一目瞭然のことと思われます。





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