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奇虎360(5)

中国のネット広告市場は2012年度で731億元となっていますが、この企業別シェアで言うと、第一位:百度30.9%、第二位:アリババ15.3%・・・・第9位奇虎360で2%、・・・12位まで表示がありそれ以下はその他26.1%となっています。

これは推測ですが、ネット広告市場、つまりネットの世界という意味ですが、この世界ではロングテールと呼ばれる現象のように、1社~数社の完全寡占市場とはならないと思います。

だからと言って、資本の論理、規模の論理が作用しないはずもありませんので、実際には数社寡占プラスその他多数のニッチ狙いというような市場になるのではないでしょうか。

とりあえず、このデータの出所が同じなので、731億元に百度のシェアを掛け合わせてみますと、3600億円程度となり百度の2012年の売上とおよそ合います。なので、このデータはある程度信頼してもよさそうです。

奇虎は2%なので、233億円程度となり、2012年度の奇虎の売上のおよそ半分が広告であることを考えるとこれも辻褄があいます。

マクロ的な数値から単純にシェアを推測してアプローチするのは、あまり具体的でないと思いますが、このケースの場合、少なくとも現実的に百度が稼いでいる3600億円のパイがあり、これを奪いにいくというだけで、かなりの増収効果が見込めるのではないでしょうか。

加えて、中国のネット広告市場がかなりの勢いで成長しているという背景がありますから、奇虎のネット広告における収入はそれなりの高い成長が期待できるところです。

ところで、百度も奇虎360もこのネット広告は検索エンジンを主力としているものであり、google、yahooと基本的な収益構造は同じだと思われます。

検索エンジンはいわゆるポータルサイト(入口)ということですから、既にセキュリティソフトを通じてブラウザをおさえている奇虎360は、かなりの優位な位置にあるのは間違いないでしょう。

単純な話で考えて奇虎360は百度を狙い撃ちできる立ち位置にいると考えられます。







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奇虎360(4)

中国の広告市場は今年にも日本を上回るとの予測がでています。

2012年度の日本の広告市場は6兆円弱。円安も原因の一つでありますが、基本的に経済成長に伴い広告市場も成長していますから、至極当然のことです。

またマクロ的な数値は為替その他の統計要因によってかなりブレがありますから、この数値そのものに、個別企業の業績を結びつけるのはあまり良いアプローチとは言えません。

もう一つブレークダウンして、ネット広告市場で考えてみましょう。

2012年度で中国731億元(1元16円とすると1兆1697億円)、日本は8680億円なので既に、中国のネット広告市場は日本を上回っていると言えそうです。

日本においてもネット広告市場は伸び盛りです。日本の広告市場全体は成熟市場なので、その中で他の媒体(テレビ、雑誌等)からシェアを奪っている状態です。この傾向はまだしばらく続くように思われます。

中国において、ネット広告の市場がその割合として日本のそれを上回っているのは、以前にも書いたことがありますが、新興国が成長する場合にその構造変化を一足飛びに取り込む現象の一つなのでしょう。

つまり先進国で起こっているネット市場の進化を、中国などの新興国は一足飛びに取り込むのでネット広告市場の成長がそれだけ早いのです。

つまりマクロ的には、中国の広告市場はまだまだ成長市場で、その中でもネット広告市場はかなりの伸び盛りの市場ということになります。

奇虎360の収入の半分はこの業界を背景とします。

しかしマクロ的な数値を前提として単純に投資戦略を組み立てるのはあまりにも単純です。

そういうことであれば中国の大部分の産業に位置する企業が投資対象となってしまいます。
マクロ的な数値の根拠自体が、為替、統計その他の要因によってブレがあり、あくまでも傾向を見る物差でしかありません。

個別企業に投資するのである以上、その企業の競争力そのものに注視する必要があります。

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奇虎360(3)

奇虎360のアクティブユーザー数は4.5億人だそうです。セキュリティソフトの無料配布からスタートしたとのことですが、ユーザーの強い支持を受けあっという間にユーザー数を獲得しました。

このユーザー数を基盤として、どういった収益モデルで儲けるかですが、広告とゲームという中国でのネット業界の主要な収益モデルと変わりはないものと思われます。

奇虎360はセキュリティソフトをベースとして、ブラウザ、検索エンジンというポータルサイトにユーザーを誘導することが容易だと考えられます。事実百度からシェアを確実に奪っておりますし、このケースでも追う方が有利となるでしょう。

ユーザーを獲得すれば広告主は増え、その利益をシステムの開発、改善に投入し、サービスを向上させることで検索情報はさらに充実し、ユーザーが増えそしてさらに広告主が増えるという好循環を生み出すことが可能な環境にあります。

ゲームに関しては、ユーザー数を基盤として、プラットフォーム化が可能と思われます。
中国のゲーム市場やSNS事情はよく知りませんが、圧倒的なユーザー数をベースにSNSゲームを含んだゲームのプラットフォームを作ることができるはずで、実際に進めている模様です。

DeNAともその提携をしておりますし、コンテンツの取り込みも長けている感があるところです。

いずれにしろ、中国人は相当なゲーム好きで、ゲーム課金もかなり浸透していますから、
テンセントに迫る勢いでユーザー数を獲得している奇虎360が、ゲームのプラットフォームとなれば、そこから得られる収入は相当伸びる可能性があります。

第一四半期では奇虎360は大幅増収にかかわらず利益は減少ということになりましたが、
開発費を先行して投入していることが原因と見られます。

ユーザー数だけ獲得してマネタイズができていない企業なら問題ですが、既に収入はかなりの勢いで伸びているわけですから、その収入の経費との関係がずれるために発生する減益の場合、懸念する必要は少ないように思えます。

先行している投資が将来の収入に結びつくことが確認される必要がありますが、おそらく
検索サービスの充実やプラットフォーム及びゲームの開発に資金を投入し、現在のユーザーの満足度を上げ、新たなユーザー獲得に結び付けていくところだと推測されます。

現在のユーザーの満足度の向上や新たなユーザーの獲得は、広告主の満足度を上げ広告収入を拡大し、ゲームユーザー拡大による収入も増加させることとなり、投資負担と将来の収入にベクトルのずれはないものと思われます。

しばらくは増収の割りに利益がそれほど増加しないという状態が続くかもしれません。その場合は株価次第でPERが上昇することも考えられますが、それは上記のように、成長期にある企業独特の現象です。リスクも伴いますが、それなりのリターンも期待できるものであり、いたずらにPERにとらわれるところではないと考えます。



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奇虎360(2)

中国において旧来のビジネスより新しいビジネスの方に可能性があると書きましたが、新しいビジネス、特にIT、ネット業界では、中国独自の事情により外国勢より中国企業の方が有利だということがその理由の一つです。

中国では検索サービス首位はグーグルでなく百度です。あのグーグルが入り込めない市場なのです。FacebokもTwitterも中国には入り込めません。その代わりに何らかのそれに似たサービスを提供する中国企業が存在します。現実的にそのサービスの市場においては、中国ネット企業がその果実を分け合うあるいは独占することになります。

そのサービスがグーグルやfacebookなどの本物と比べて優れているかどうかは、中国ユーザーでない我々には分かりません。そこが日本人投資家の歯がゆいところでありますが、仕方ありません。

これは推測ですが、ネット業界は先行者そして大資本有利というところがありますから、中国でも同じような事情にあると思います。

つまりテンセントや百度のような中国における先行者が大資本を有することになり、市場を支配するという構図ではないでしょうか。サービスの独自性や品質というより、何らかの戦略によりユーザーを取り込んだものが市場を寡占、独占し勝者となる市場と言えるでしょう。

私は中国のネット業界はガラパコス化すると見ています。

しかし、それで良いのです。なぜならネット人口が半端じゃないからです。現在6億人程度だと思いますが、これがもっと増えることは想像に難くありません。

ネット人口の増加ペースは、前回書いたように、固定電話のないようなところからでも一足飛びに、スマホの普及までいってしまうようなイメージですから、それなりのペースで普及することが予測されます。

最終的には日本でもそうですが、人口に等しいレベルまでネット人口は増加するのではないでしょうか。

現時点で考えても、中国では一旦ユーザーの支持を得ると、億単位でユーザーを獲得できます。日本でもそれなりのマーケット規模はありますが、それと比べても桁違いです。中国ネット市場では、この巨大なユーザー数を基盤とすることができたなら、市場を寡占化し超過利潤を得る企業となることが可能だと思われます。

新興企業に関しては、現在先行している中国のネット業界の巨人であるテンセントや百度の牙城を切り崩せるかどうかがポイントとなりますが、奇虎360はそれが可能な位置にあると見ています。





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